附属品の有無

次に購入するユーザーの立場になってものを考えることは、車両の買取額をアップさせるための重要なファクターとなるでしょう。例えば、ハンドルやマットなどを、好みに応じて社外品に取り換えたからと言って、純正品を捨ててしまうと、その分だけ、次のユーザーの選択肢が狭くなってしまいます。もちろん、自分にとっては趣味、趣向に合わず、必要性が無い純正品でしょうから、捨ててしまいたくなる気持ちも分からなくはありません。
しかしながら、その車両を次に購入する人は、何処の誰かも分からない人物であることを忘れてはいけません。そうした適性やニーズ、希望条件のわからない人が、自身と同じオプション装備を好んだり、嫌ったりする可能性は低いと考えるべきでしょう。そういう意味合いからすると、純正品と社外品のどちらも残しておいて、次の購入者の選択肢を広げてあげるのが、高値で査定される可能性を高めることにもつながると思われます。また、カーナビなどの装備に関しては、取り説や記憶媒体のソフト、リモコンなどが揃っている方が、高い評価を期待することができます。それらの付属品が無くても、本体は動作しますし、査定には響かないのではないかと考える人も少なくないでしょう。
しかし、それらの物品が欠けていると、次のユーザーが、ソフトウェアを購入したり、取り扱い説明書をメーカーから取り寄せたり、リモコンを別途注文したりするために、余計な時間やエネルギー、コストを負担しなくてはいけないことに注意を払う必要があります。特に、自分にとっては使いなれた装備であり、説明書など無くても問題は無かったとしても、次の使用者は、そのオプションをはじめて使う人かも知れません。そうなると、取り説を読みながらでなければ、機器の操作をすることができず、少なからず支障を来たすことにもなり兼ねません。また、利用する人の数や乗車位置などによって、リモコンの必要性も変わってきます。

この記事をシェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP